基本ジョジョについて徒然書いてます。
腐ってるかもしれませんので注意。
その他漫画や歴史(マニアックな地域の)等々について語ってるかもしれません。
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とは聖書の事ですが。
乙一×ジョジョのノベライズ本感想でございます。
どちらか片方だけから入る人(特にジョジョラー)が多いんでしょうけど、私にとっちゃ偶然好きな小説家が好きな漫画のノベライズをすると言う奇跡的な作品です。
ジョジョ知らない人でも、乙一ファンなら読んで損はなしと言う感じ。
設定がちょっと分かり難いかもしれませんが、そーゆーもんだと思ってスルーして読めばいけます(笑)
なので、基本ネタバレするような話題は今回は避けます。
一言で言うと、流石乙一と言う感じですね。
彼の四季や天候などの情景描写が大好きなのですが、これも冬の日の感じがとても上手くできている。
文章回しが良いんですよ。
どちらもグロかったりシュールだったりする設定がある作家同士ですが、乙一は「白乙一(後輩の知り合いのネーミングらしい?)」バージョンで、グロさは皆無。
寧ろ泣けます。
いや基本乙一はボロ泣きですが。
てか、オリジナルキャラで敵キャラ兼主人公の、蓮見琢馬余りにもかっこ良すぎ。
早速ニコ動に「悪ノ少年」替え歌が載ってます。
「悪ノ少年」は元ネタは嫌いなんですが、替え歌・・・何度聴いても泣いてしまう・・・゚・(つД`)・゚・
小説の方はボロ泣きはしなかったですが、ニコ動で聴くと鼻水出るまでボロ泣きwww
しかしまず驚きなのが、乙一がこの作品を書く為に2000枚の原稿をボツにし、5年の年月を費やしたと言うこと。
しかも後書きで「この為にボクは収入がなくなり、仕方なく別の仕事をしていた」とまで言っていて、
ちょwwwつまり彼は2001年から2006年までの間に書いた作品は全部ジョジョの片手間と言い切ってしまったようなモンですよ?!
それらの作品に感動した人はどうしろとwww
作品の方ですが、まずはしょっぱなから「鉄塔で暮らす人」の話題から入り、ジョジョラーには余りにもニヤリとさせられっぱなしのネタが散りばめられてます。
「圧迫祭り」と億泰が言った瞬間笑ってしまいましたwww
最新作からもちゃんと持ってくるか!
てかいわゆる「名言」を持ってくるようなベタはしないかと思ったけど、やっぱり言わずにはいられなかったのかあの展開的に・・・。
てか
ディオ様「お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか?」
琢馬君「覚えてます」
ディオ様「(゚Д゚)」
www
更には唐突に出て来る「魔少年」やら「ゴージャス」の単語。前後の会話の繋がり的に不自然ではないような・・・でも普通使わないよこんな単語www
更には普通に「時間が消し去られたように」「物質を柔らかくする事でもできなきゃ」と言う台詞が交じり、個人的には「ボーリングのピンの形の」と言う階段の手すりの描写で爪切り・・・?と思うくらいの細かさ。
ジョジョラーと言うより荒木マニアと言う感じですね。
でも正直、これじゃあジョジョラーじゃなきゃ楽しめないんじゃあないか?って思う部分もあったりしたんです。
特に唐突に康一君が都市伝説を語りだした時。
これって普通にジョジョ全巻読んだだけじゃ知らないんですよ。ジョジョラーと言うか、ジョジョにまつわる都市伝説まで知ってる人じゃないと。
ジョジョ四部の主人公、仗助の過去の事です。
誰もが伏線だと思ったネタを「ああ、そんな事もあったね」と一笑に付したと言う荒木比呂彦。
個人的にはジョジョラーですがジョジョ信者ではないので(違いは全てを崇拝するかどうか。私は別にそこまで盲愛しません)「ちょwww」とか思ったものですが、それをここで何故しかも康一君の口からわざわざ「こう言う憶測がファンの間であった」と作品を離れて説明させるのかと。
流石にあそこはもうちょっと上手くできなかったのだろうか。
しかしまさかその「原作者が放置した伏線を伏線に使う(でも原作の設定には一切絡ませない)」と言う荒業をやってのけるとは!
あれは良かったと思う。仗助のキャラも良く伝わる。
私が一番感嘆したのはバトル描写。
あそこまで頭の中が「???」とならずに状況を説明できると言うのがスゴイ。
何せ乙一はバトル小説家ではないし、今迄彼のバトルシーン描写なんて読んだ事がない。
しかも「スタンドバトル」と言うのは通常のバトルではないので、まずその能力の説明、更に独自キャラの能力との整合性、そして原作のキャラの設定を壊さないで作り上げる、と言うのがなかなか難しい所であったと思います。
それが、正直原作よりも(笑)分かり易いバトルになっていて(文章なので余計だと思うが)かつ、あの緊迫感と臨場感は正に原作そのもの。
琢馬の能力も凄く良かったです。
最初「ヘブンズ・ドアー」とどう違うんだ?と思ったのですが、使い方が全然違ってとても良かった。
ハンタぽいって言ってた人がいるけどどこら辺が?ハンタあんま知らないけど。
とっても乙一らしいオリジナリティ溢れる能力だと思います。
特に「見た者の感情移入を利用する」と言うくだりや、更に琢馬が言う「小説の定義」と言うモノに感動しました。
漫画が好きな人って「何で活字を読む必要がある?絵だけで十分じゃん」って思うのかもしれませんが、やっぱり歴然とした違いがあるんですよ。
私も漫画が描ければ一番良かったって思う時もあるけど、活字でしか出来ない描写もある。
その点では「小説」である事の意義を思い出させてくれる作品でしたね。
その分「漫画の」ジョジョファンには賛否あるんだろうけど。
個人的に蓮見琢馬が好きだったので、完璧に琢馬側から見てました。
億泰や仗助は敵ですねwww
例の伏線を生かした髪型のくだりはちょっと感動したけど、実は二人ともあんまり好きなキャラじゃないので・・・(笑)
てかしつこいが蓮見琢馬はかっこ良すぎ。
ナイフ投げの技術と言い、ビジュアル的にも(二枚目の挿絵はともかく)最初の挿絵は相当ルックスもイケメンですよ(笑)
「だれにも心の中にたちいらせはしなかった。どんなきもちになろうと、泣いたりもしなかった。しかしさびしいなどと感じたことはない。自分にはこの本があった。ずっと自分のそばにいて、見守られているような気がしていた。弱音をはくことはしない。おもうことさえ許さない。みっともない記述を、この本にのこしてはならない。」
この台詞相当カッコいいんですが・・・。
実は私がこの本を読もうかと思った3ヶ月ほど前は、アマゾンで西尾デスノと比べ、相当良い評価が目に付いていました。
今見ると星の数が拮抗しちゃってて、あれ?とか思います。
いずれにせよ嫌いな小説家が嫌いな漫画をノベライズした方なんて読まないので比較しようがありませんが、評価が高過ぎたのも問題なのかな、と思います。期待しすぎて読んだ人が・・・みたいな。
今だって五つ星が一番多いのですがね。
比較の為に低い評価を挙げますが、絶賛している人も多いのも事実。
評価が低い人が一様に挙げるのは、ジョジョの世界観と合わない、と言う事です。
ネタバレになるので詳細は避けますが、確かに一言で言って暗いです。
しかも最後も後味が悪いと言っている人もいる。
結局仗助が助けようとした人に目の前で死なれたのもあるでしょうが、あのドロドロ感が駄目な人も居るんでしょうね。
個人的にはジョジョだって結構ドロドロしてるように感じますが、描き方がさらっとしてますからねぇ。
で、その瞬間思った事。
私ってやっぱり本質的にはジョジョ的ではなく乙一的な作品嗜好なんだろうなぁって事。
吉良やボスの削られた過去に思いを馳せると言う事は、すなわちそう言う事だろうと思うのです。
特にボスね(笑)あれはジョジョ的には敢えて過去に思いを馳せちゃいけないキャラなんですよ。
そう言えば琢馬の過去の記憶に苛まれるシーン、実は他の小説でも同じようなキャラの同じような苦悩を読んだ事がありますwww
でもこの本の後の作品だし、恐らくこんなマニアックな本をパクる一般書作家もいないでしょうから、多分記憶障害の人の話とかでこう言う実話かなんかあるんだと思います。
因みに私は彼が敵と言う認識は最後までなし。彼こそが主人公。
やっぱり何処かのレビューで露伴=荒木・琢馬=乙一と言う言い方をしていたけど、乙一の書く小説の男の子はもうちっと駄目な子で、それでも頑張ろうとしている感じがします。
琢馬の迷いの無い意志の強さ、最期まで復讐を貫き通す辺りはむしろジョジョ的な貫徹を髣髴とするのですが。
瀕死の彼の頭上に、引き千切られた本のページが夜の闇に雪と共に舞い散るシーン、余りの美しさに鳥肌が立ちます。
目に見えていないのに、目に見えているように描写する。
そう、これが活字の力なんだなぁ。
一番上でグロさが皆無と言ってましたが、琢馬の母親の置かれた状況のリアルな描写に((((;゚Д゚))) した人もいるようです。
こう言うリアル感を感じさせないのも良くも悪くもジョジョの味なのでとやかく言いませんが、私はこう言う描写は好きです。
と言うより、彼女の意思の強さに敬意を表するッ!
個人的には逆に徐倫の刑務所での成長ぷりとかを髣髴としましたが?
「命乞いはしない」と言う意志が母から琢馬へと受け継がれていた事に気づいた時、ホント感動しました。
てかあの恐ろしい琢馬の父親のモデルは姉歯建築士か???とか思いました(笑)
時代ですねぇ。
でもあの普通の人っぽくてスゴイ悪人って辺り吉良を思い出しました。
吉良信者の人には怒られそうだけど、私はしつこいですが最初は吉良怖かったんですって。本気で。
因みに賛否ある最後ですが。
私にとっては最高のラストでした。
これはある意味ジョジョらしくないと取る人もいるかもしれないけど、康一君が言った台詞がベネ。
「遠くへ!遠くへ行くんだ!運命も追ってこない遠くへ!」
これには涙が止まりませんよ。
私はどんな時も黄金の精神と共に目覚められる運命の奴隷ばかりが「人間賛歌」じゃないと思います。
特に琢馬を産んだ母親と、この少女の運命はリンクしていて、そこにこそ真の「人間賛歌」を私は感じます。
乙一、ディ・モールト・グラッツェ!
乙一×ジョジョのノベライズ本感想でございます。
どちらか片方だけから入る人(特にジョジョラー)が多いんでしょうけど、私にとっちゃ偶然好きな小説家が好きな漫画のノベライズをすると言う奇跡的な作品です。
ジョジョ知らない人でも、乙一ファンなら読んで損はなしと言う感じ。
設定がちょっと分かり難いかもしれませんが、そーゆーもんだと思ってスルーして読めばいけます(笑)
なので、基本ネタバレするような話題は今回は避けます。
一言で言うと、流石乙一と言う感じですね。
彼の四季や天候などの情景描写が大好きなのですが、これも冬の日の感じがとても上手くできている。
文章回しが良いんですよ。
どちらもグロかったりシュールだったりする設定がある作家同士ですが、乙一は「白乙一(後輩の知り合いのネーミングらしい?)」バージョンで、グロさは皆無。
寧ろ泣けます。
いや基本乙一はボロ泣きですが。
てか、オリジナルキャラで敵キャラ兼主人公の、蓮見琢馬余りにもかっこ良すぎ。
早速ニコ動に「悪ノ少年」替え歌が載ってます。
「悪ノ少年」は元ネタは嫌いなんですが、替え歌・・・何度聴いても泣いてしまう・・・゚・(つД`)・゚・
小説の方はボロ泣きはしなかったですが、ニコ動で聴くと鼻水出るまでボロ泣きwww
しかしまず驚きなのが、乙一がこの作品を書く為に2000枚の原稿をボツにし、5年の年月を費やしたと言うこと。
しかも後書きで「この為にボクは収入がなくなり、仕方なく別の仕事をしていた」とまで言っていて、
ちょwwwつまり彼は2001年から2006年までの間に書いた作品は全部ジョジョの片手間と言い切ってしまったようなモンですよ?!
それらの作品に感動した人はどうしろとwww
作品の方ですが、まずはしょっぱなから「鉄塔で暮らす人」の話題から入り、ジョジョラーには余りにもニヤリとさせられっぱなしのネタが散りばめられてます。
「圧迫祭り」と億泰が言った瞬間笑ってしまいましたwww
最新作からもちゃんと持ってくるか!
てかいわゆる「名言」を持ってくるようなベタはしないかと思ったけど、やっぱり言わずにはいられなかったのかあの展開的に・・・。
てか
ディオ様「お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか?」
琢馬君「覚えてます」
ディオ様「(゚Д゚)」
www
更には唐突に出て来る「魔少年」やら「ゴージャス」の単語。前後の会話の繋がり的に不自然ではないような・・・でも普通使わないよこんな単語www
更には普通に「時間が消し去られたように」「物質を柔らかくする事でもできなきゃ」と言う台詞が交じり、個人的には「ボーリングのピンの形の」と言う階段の手すりの描写で爪切り・・・?と思うくらいの細かさ。
ジョジョラーと言うより荒木マニアと言う感じですね。
でも正直、これじゃあジョジョラーじゃなきゃ楽しめないんじゃあないか?って思う部分もあったりしたんです。
特に唐突に康一君が都市伝説を語りだした時。
これって普通にジョジョ全巻読んだだけじゃ知らないんですよ。ジョジョラーと言うか、ジョジョにまつわる都市伝説まで知ってる人じゃないと。
ジョジョ四部の主人公、仗助の過去の事です。
誰もが伏線だと思ったネタを「ああ、そんな事もあったね」と一笑に付したと言う荒木比呂彦。
個人的にはジョジョラーですがジョジョ信者ではないので(違いは全てを崇拝するかどうか。私は別にそこまで盲愛しません)「ちょwww」とか思ったものですが、それをここで何故しかも康一君の口からわざわざ「こう言う憶測がファンの間であった」と作品を離れて説明させるのかと。
流石にあそこはもうちょっと上手くできなかったのだろうか。
しかしまさかその「原作者が放置した伏線を伏線に使う(でも原作の設定には一切絡ませない)」と言う荒業をやってのけるとは!
あれは良かったと思う。仗助のキャラも良く伝わる。
私が一番感嘆したのはバトル描写。
あそこまで頭の中が「???」とならずに状況を説明できると言うのがスゴイ。
何せ乙一はバトル小説家ではないし、今迄彼のバトルシーン描写なんて読んだ事がない。
しかも「スタンドバトル」と言うのは通常のバトルではないので、まずその能力の説明、更に独自キャラの能力との整合性、そして原作のキャラの設定を壊さないで作り上げる、と言うのがなかなか難しい所であったと思います。
それが、正直原作よりも(笑)分かり易いバトルになっていて(文章なので余計だと思うが)かつ、あの緊迫感と臨場感は正に原作そのもの。
琢馬の能力も凄く良かったです。
最初「ヘブンズ・ドアー」とどう違うんだ?と思ったのですが、使い方が全然違ってとても良かった。
ハンタぽいって言ってた人がいるけどどこら辺が?ハンタあんま知らないけど。
とっても乙一らしいオリジナリティ溢れる能力だと思います。
特に「見た者の感情移入を利用する」と言うくだりや、更に琢馬が言う「小説の定義」と言うモノに感動しました。
漫画が好きな人って「何で活字を読む必要がある?絵だけで十分じゃん」って思うのかもしれませんが、やっぱり歴然とした違いがあるんですよ。
私も漫画が描ければ一番良かったって思う時もあるけど、活字でしか出来ない描写もある。
その点では「小説」である事の意義を思い出させてくれる作品でしたね。
その分「漫画の」ジョジョファンには賛否あるんだろうけど。
個人的に蓮見琢馬が好きだったので、完璧に琢馬側から見てました。
億泰や仗助は敵ですねwww
例の伏線を生かした髪型のくだりはちょっと感動したけど、実は二人ともあんまり好きなキャラじゃないので・・・(笑)
てかしつこいが蓮見琢馬はかっこ良すぎ。
ナイフ投げの技術と言い、ビジュアル的にも(二枚目の挿絵はともかく)最初の挿絵は相当ルックスもイケメンですよ(笑)
「だれにも心の中にたちいらせはしなかった。どんなきもちになろうと、泣いたりもしなかった。しかしさびしいなどと感じたことはない。自分にはこの本があった。ずっと自分のそばにいて、見守られているような気がしていた。弱音をはくことはしない。おもうことさえ許さない。みっともない記述を、この本にのこしてはならない。」
この台詞相当カッコいいんですが・・・。
実は私がこの本を読もうかと思った3ヶ月ほど前は、アマゾンで西尾デスノと比べ、相当良い評価が目に付いていました。
今見ると星の数が拮抗しちゃってて、あれ?とか思います。
いずれにせよ嫌いな小説家が嫌いな漫画をノベライズした方なんて読まないので比較しようがありませんが、評価が高過ぎたのも問題なのかな、と思います。期待しすぎて読んだ人が・・・みたいな。
今だって五つ星が一番多いのですがね。
比較の為に低い評価を挙げますが、絶賛している人も多いのも事実。
評価が低い人が一様に挙げるのは、ジョジョの世界観と合わない、と言う事です。
ネタバレになるので詳細は避けますが、確かに一言で言って暗いです。
しかも最後も後味が悪いと言っている人もいる。
結局仗助が助けようとした人に目の前で死なれたのもあるでしょうが、あのドロドロ感が駄目な人も居るんでしょうね。
個人的にはジョジョだって結構ドロドロしてるように感じますが、描き方がさらっとしてますからねぇ。
で、その瞬間思った事。
私ってやっぱり本質的にはジョジョ的ではなく乙一的な作品嗜好なんだろうなぁって事。
吉良やボスの削られた過去に思いを馳せると言う事は、すなわちそう言う事だろうと思うのです。
特にボスね(笑)あれはジョジョ的には敢えて過去に思いを馳せちゃいけないキャラなんですよ。
そう言えば琢馬の過去の記憶に苛まれるシーン、実は他の小説でも同じようなキャラの同じような苦悩を読んだ事がありますwww
でもこの本の後の作品だし、恐らくこんなマニアックな本をパクる一般書作家もいないでしょうから、多分記憶障害の人の話とかでこう言う実話かなんかあるんだと思います。
因みに私は彼が敵と言う認識は最後までなし。彼こそが主人公。
やっぱり何処かのレビューで露伴=荒木・琢馬=乙一と言う言い方をしていたけど、乙一の書く小説の男の子はもうちっと駄目な子で、それでも頑張ろうとしている感じがします。
琢馬の迷いの無い意志の強さ、最期まで復讐を貫き通す辺りはむしろジョジョ的な貫徹を髣髴とするのですが。
瀕死の彼の頭上に、引き千切られた本のページが夜の闇に雪と共に舞い散るシーン、余りの美しさに鳥肌が立ちます。
目に見えていないのに、目に見えているように描写する。
そう、これが活字の力なんだなぁ。
一番上でグロさが皆無と言ってましたが、琢馬の母親の置かれた状況のリアルな描写に((((;゚Д゚))) した人もいるようです。
こう言うリアル感を感じさせないのも良くも悪くもジョジョの味なのでとやかく言いませんが、私はこう言う描写は好きです。
と言うより、彼女の意思の強さに敬意を表するッ!
個人的には逆に徐倫の刑務所での成長ぷりとかを髣髴としましたが?
「命乞いはしない」と言う意志が母から琢馬へと受け継がれていた事に気づいた時、ホント感動しました。
てかあの恐ろしい琢馬の父親のモデルは姉歯建築士か???とか思いました(笑)
時代ですねぇ。
でもあの普通の人っぽくてスゴイ悪人って辺り吉良を思い出しました。
吉良信者の人には怒られそうだけど、私はしつこいですが最初は吉良怖かったんですって。本気で。
因みに賛否ある最後ですが。
私にとっては最高のラストでした。
これはある意味ジョジョらしくないと取る人もいるかもしれないけど、康一君が言った台詞がベネ。
「遠くへ!遠くへ行くんだ!運命も追ってこない遠くへ!」
これには涙が止まりませんよ。
私はどんな時も黄金の精神と共に目覚められる運命の奴隷ばかりが「人間賛歌」じゃないと思います。
特に琢馬を産んだ母親と、この少女の運命はリンクしていて、そこにこそ真の「人間賛歌」を私は感じます。
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真名瀬 碧
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誕生日:
1982/08/20
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漫画・小説・音楽・歴史・絵画
自己紹介:
好きな漫画:ジョジョ・ブラクラ・クレイモア等
好きな音楽:アリプロ・サンホラ・リンキンパーク等
好きな地域:ヨーロッパ(特に地中海沿岸)・中近東(特にトルコ)
好きな音楽:アリプロ・サンホラ・リンキンパーク等
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